2010/08/11
2010/07/30
輝ける一瞬に
作業中にバレエのDVDをつけていることが多いと以前こちらでも書きましたが、少し前、大好きなダンサー、オーレリ・デュポンのドキュメンタリー『輝ける一瞬に』が発売され、最近はそればかり観ています。
オーレリは、パリ・オペラ座バレエ団のエトワール。
彼女を初めて観たのは『エトワール』という、これもオペラ座に密着したドキュメンタリー映画で、10年近く前のオーレリは、若さの残る表情でエトワール(トップダンサー)であることのプレッシャーについて語っていました。
それから時がたち、本作では普段のレッスンや、出産を経て復帰の舞台に挑戦する姿を映しています。
怪我を抱えながらレッスンを重ねるシーンを観ていると、「挑戦する彼女から勇気をもらった」などというぬるい感想は出てきませんでした。才能あるダンサーが自分の能力を信じて進んでいく姿には鬼気迫るものがあり、怖さすら感じます。
やはり人は平等ではなく、特別な力が備わった人がいる。そしてその人が100%以上のものを求める姿に、皆感動するのだと思いました。
写真は、楽屋からベビーシッターに電話をかけているオーレリ。舞台用のメイクとゴージャスな髪飾りをつけているのに、レッスン用のヨレヨレのTシャツというギャップがとても魅力的です。
2010/07/27
新しい糸
もう「暑い」という言葉を口に出すのもいやになるくらいの、猛暑の日々です。皆さま、体調など崩されていませんでしょうか。
私は来月の展覧会に向けて準備の日々です。
今回は今までと違った素材を使って、新しい糸のアクセサリーを楽しんでいただこうと計画しています。
写真は、佐賀錦糸という絹糸。祖母が織物に使っていたものだそうで、ずいぶん前に母から譲り受けました。
糸の艶や色合いなどがとても魅力的で、marronネックレスにも使用しているのですが、今回は糸の質感を全面に出したアイテムを考えています。
たくさんの色の幅の中から、祖母が選んだいくつかの色。どんなものを織る予定だったのかしらと考えながら眺めました。淡いピンクや水色、紫がたくさん入っていたので、趣味が合うのかもしれません。
時間を超えて祖母と一緒に物作りをしているような、嬉しく、そしてなんだか頼もしい気持ちになっています。
少しのあいだ眠っていたこの糸たち。新しいアクセサリーに生まれ変わって、たくさんのお客様に可愛がってもらえますように。
2010/07/21
“頭で考えて、手で描いた。”
LAMEDALICOの展示会を来月に控える中、
今日は“頭で考えて、手で描いた。”展の搬入の手伝いで、赤坂のNidi galleryまで行ってまいりました。
少し変わったタイトルのこの展覧会は、夫の小野英作と山野英之さんの二人展。かつて一緒にエディトリアルデザインの仕事をしていた二人が、パソコンを使わずに制作した作品が並んでいます。
私自身2回の展示を経験してこのギャラリーのことは知った気になっていましたが、彼らの作るものが並び出すとまた違った世界が広がり、圧巻!でした。
身内のことをあれこれ言うのも気が引けますが、まさにで頭で考えたことを手で描いた、面白い展示になっていると思います。
ぜひ遊びにいらしてください。
“頭で考えて、手で描いた。”
2010.7.22(Thu.)- 7.28(Wed.)
open: 12:00 – 20:00(最終日18時close)
Nidi gallery / 東京都港区赤坂4-13-8 赤坂パレスマンション#307
2010/06/16
余談。
すっかりこの日記のページの更新が滞ってしまいました。
制作をしつつ気になる場所へ出かけたり、次回の展覧会のことを考えたりもしながら、日々のあれこれはtwitterにつぶやきとして残すことが多くなりました。
新鮮な情報や友人知人の近況、また、お客様の感想を直接いただけることもあり、便利で面白いものがあるのだなーと思いながら活用しています。
さて、写真に写っているのは『余談』という雑誌。
スチャダラパーの結成20周年を記念して制作された、雑誌のような本のような、とても面白い一冊です。
世の中で本流とされているところとは別枠の、新しい楽しい場所を作ったスチャダラパーと、彼らに縁のある方々の対談や原稿などがぎっしり詰まっています。
内容もなのですが、私が好きなのはこの本のかたち。
紙に印刷された文字を読むのは、パソコンや携帯で情報を追うのとはやはりまったく違うと思うのです。
例えば同じ対談でも、web上にアップされたものを何度も見たりはしないかもしれないけど、この本の中のものは何度も読むし、その度に面白いと感じます。
子供の頃から本や雑誌が好きだった自分にとって、好きなページはどこでも何度でも読み返すものでした。
布団の中にまで持ち込んで読み返していくうちに、勝手に曲解したり続きを考えたり、そんな二次的な楽しみかたをしたりして。
同じことを繰り返すのは決して無駄ではなく、好きという気持ちを厚くしていく大切な行為だと思います。
ブログやtwitterも面白いのですが、更新のない本というメディアは咀嚼に耐えるし、それはその次の何かを生み出す力になるのだなと、改めて考えました。
余談と一緒に写っているのは、先日制作した羽根のヘッドバンド。
これはLAMEDALICOの商品ではなく、好きなバレエの演目の衣装をDVDを観ながら再現してみたものです。
まさに「余談」的な、ある意味不必要ともいえる制作物ですが、作っているうちに気持ちがクリアになり、なによりも手を動かすことって楽しい!と思ったひとときでした。
「本題」だけじゃなくて「余談」がなければ、何事も面白くないですね。
2010/03/10
秘密の桜
三寒四温と言いますが、暖かかったり雪が降ったりと、気まぐれなお天気が続いていますね。
先日の初夏のように晴れた日、仕事もいくつか残っていたのですが、たまらずに新宿御苑に出かけてまいりました。
新宿御苑は、中学生の頃から何度も訪れているお気に入りの場所です。友人とお弁当を持って遊びにいったり、テストの点が悪かった日はひとりでベンチに座ってたそがれたり…
どんな時でも御苑で過ごすと元気になっているので、自分にとってのパワースポット、といえる場所かもしれません。
御苑の中には数本だけ、今の時期にもう満開になっている桜があります(カンザクラという種類のようです)。
先日訪れたときも、まだ黒い枝が並ぶ中でその木のまわりだけ人でいっぱい。私もそばに寄って花にさわったり、枝から枝へととび回るメジロを眺めたり、楽しいひとときを過ごしました。
上の写真はその日のものですが、空の青さとピンクのお花がまさに春の色合い。
でもやはり、写真におさめるよりも、本物の桜の存在感や「見ても見ても見終わらない感じ」を楽しむのがいちばんですね。
梅が終わって桃ももうすぐ咲きそうだし、ミモザもちょうどお花の頃。
これから何週間も、心の浮き立つ季節が続きます!
LAMEDALICOでは、サクラクォーツを使ったアクセサリーが入荷しています。
桜の花びらのような繊細なピンクの石は、今いちばんのお気に入り。ぜひこちらもご覧ください。
2010/02/12
蝶と花と
いよいよお菓子のイベント、SWEETS ROOMが明日に迫ってきました。
ばたばたした日が続き、気付けばこの日記も年末以来の更新…。
今年は年頭から『お菓子の制作』という思いがけないお話をいただき、慣れないながらもLAMEDALICOらしいお菓子って何だろう?と考えながら試作を重ねてまいりました。
お菓子とアクセサリーというと、まったく違ったジャンルだと思っていましたが、アイシングの色を調合するのはコットンフラワーの染色作業と似ていますし、キラキラしたお砂糖は、いつも使っている天然石のようでした。
そして、いつも金色銀糸などでお世話になっている箔座さんのご協力をいただいて、金箔を装飾に使うことができました。
これは食用にも使用できる純度の高い金箔で、お菓子にのせたときのインパクトは絶大です。
普段、パールに貼って使うことの多かった金箔の新しい姿を見ることができて、私自身とても楽しい作業でした。
何かをつくることは、素材がなんであれ全部つながっているんだなぁ…と思った今回のイベント。
明日13日の15時より、目黒のCLASKAにて『食べられるLAMEDALICO』、お待ちしています!
2009/12/31
ありがとうございました
もう少しで新年を迎えます。
ばたばたとしたお礼になりますが、今年1年間、LAMEDALICOをご愛顧いただきましてまことにありがとうございました。
写真は、友人がアルミホイルを丸めて作ってくれた犬です。
話をしながら何げなく、手の中でホイルが犬のかたちになっていく様子がとても面白く、楽しいひとときでした。
自分の手の中で何か新しく愛らしいものが出来上ることは、とても面白く、興味深く、夢中になります。
この銀色の犬を見るたびに、私が好きなのはこういうことなんだな、と感じています。
2010年も、皆様に楽しんでいただけるアクセサリーを制作していきたいと思っております。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
2009/12/13
プレゼント
時間が空いてしまいましたが、Nidi Galleryでのイベント“Nidi Department Store – 冬のギフト展 ”が無事終了しました。
たくさんのお客様にお越しいただき、ギャラリーの空間やお買い物を楽しんでいただけたことを嬉しく思っています。
お客様と直接お話しできることは、普段ひとりで作業することが多い自分にとって、とても楽しいひとときです。
お会いした皆様からたくさんのかたちにならないギフトをいただいた10日間でした。どうもありがとうございました!
今回は初のグループ展への参加でしたが、たくさんの素敵な作家さん方と知り合えたことも嬉しかったことのひとつです。
ギャラリーへの搬入日、各作家さんがご自分の作品を持ってきて一気に飾り付けていく様は圧巻でした。
同世代の女性ばかりで、集まって作業すると『女子校の文化祭の前日』のような雰囲気になりながらも、みんなプロフェッショナルな表情。
特にSWEETCHの笠尾さんの作品はお菓子のインスタレーションで、搬入日まで詳細は秘密だったので、ギャラリーでどんどんかたちになっていく様子をドキドキしながら見ていました。
SWEETCHさんのお菓子はお味もとてもおいしいのですが、その見た目の可愛らしさにもみんな夢中でした。
最終日、笠尾さんが作ってきてくださったのは各ブランドのイメージがかたちになったクッキー。LAMEDALICOはブランドカードにしているゾウと家のモチーフのもので、金色のアラザンがぽちぽちと散らしてあります。
繁忙期にもかかわらず、こんな素晴らしいサプライズを用意してくださったことへの感激と、
自分の作ったカードが笠尾さんの手でまた別の新しい可愛いものに変化して、目の前にあることの感動で胸がいっぱいでした。
ものを作ることは本当に楽しい。
そんなことを改めて実感したプレゼントでした。
このクッキーを見るたびに、私もまた、誰かに喜んでもらえるものを作っていこうという気持ちが強くなります。
2009/11/25
ケーキの箱が教えてくれたこと
先日、昔アルバイトをしていたパン屋さんの前を通りかかったら、閉店のお知らせが出ていました。
ケーキとパンのおいしいお店で、10代の私にとってのはじめてのバイト先でした。働いていた期間は半年ほどと短かったのですが、この場所でたくさんのことを教わったなぁと、感慨深くなってしまいました。
当時の店長さんはとても細やかな方で、右も左もわからない新入りバイトの私にも丁寧に仕事を教えてくださいました。
ただ、若者ならではの愚かさというのか、ちょっと仕事に慣れてくると「あれこれ細かくてうるさいなー」なんて図々しいことを思ったりしていました。
今になって考えてみると、店長さんのおっしゃっていたことはどれも正しいことで、そんな方の元でお仕事できて良かったなと思います。
『言われたことだけをするのではなく、仕事は自分で見つけましょう』『出来ないことはしょうがないが、自分のできることは確実にやりなさい』どれも当たり前のことですが、意味が正しく理解できたのはずいぶん経ってからのような気がします。
ケーキを包むときに、このお店では贈りものでなくてもリボンで包んでいました。忙しかったおかげでなかなかの早さで箱にリボンをかけることが出来るようになり、その技は今になって、アクセサリーの箱を包装するときに役立っています。
18歳の頃は、10数年後の自分が今のような仕事をするとは思っていませんでした。過去に教えていただいたことが巡り巡ってこんなふうに生きているのは、嬉しくありがたいことですね。
写真は、そのパン屋さんで買ったカヌレです。バイトをして初めて知ったお菓子で、カリカリともちもちの食感が大好きです。これからは別の支店で買うことになりそう。
手前にあるのはクリスマスの飾り。クグロフというお菓子を模した中にイエス様の誕生シーンが再現されていて、神聖でいてユーモラスな様子に思わず笑みがこぼれてしまいます。
クリスマスに向けて、Nidi Department Storeの準備も大詰めです。
ギャラリーで皆様にお会いできることを楽しみにしています!











