LAMEDALICOのアクセサリーの中でもブレスレットは特にバリエーションが多いアイテムです。
ピアスやネックレスと比べ、着用するのに少し手間取ってしまうブレスレット。
でも、ゼムクリップがひとつあれば一人でもスムーズにつけられるようになります。
とても簡単なのでぜひ試してみてください!
特につけにくいと評判(?)のスクエアカットのブレスレットを使って解説してみます。
写真の上のように、Uの部分をひとつだけ残してクリップを広げます
この釣り針状のものの先をブレスレットをつけるほうの手で持ち、ブレスの端の輪をU字部分に引っ掛けます
この状態だと留めるときにブレスの端の輪が逃げず、留め金で留めやすくなります
クリップの針金がブレスの端の輪を通ればどんなブレスレットにも使えますので、ジュエリーボックスにひとつ入れておくと便利です。
ぜひお試しください!
先日、長野県の信濃大町で開催中の北アルプス芸術祭に行ってきました。
目的は目【め】というチームで活躍する現代アート作家の作品を見るため。
昨年は別府、一昨年は瀬戸内と、各地の芸術祭で発表される目【め】の作品を追っかけて旅行していることになります。
目【め】が作るのは体験を伴うインスタレーション作品で、現地に行って鑑賞しないわけにはいかないのです。
目【め】 《信濃大町実景舎》
家一軒を使い、壁と床と天井の区別のなくなった白い空間。
虫の巣のような繭のような、どこにいても包まれるような感覚を覚える作品でした。
梁や造作の残し方に、目【め】独特のユーモアを感じます。
壁を手でつたいながら、1階だった場所から2階をめぐり、ぐるっと一周。
壁に背中をつけてぺたりと座っていると、熱が吸い取られてひんやり気持ちいい。なんだか自分が作品に取り込まれていくような感じがありました。
作品は鷹狩山の山頂にあるので、このハードな階段をのぼらなければなりません。
以前、《Elemental Detection》という作品についての目【め】のメンバーの荒神さんの発言で、
「風景の中で「山』というものを見れば山のかたちをしているけれど、実際山に入ると、自分の目に見えるものは『山』ではなく土や木や葉っぱになる。山にいると山を見ることは出来ない。」
という趣旨のものがあり、とても印象的だったのですが、この階段をヒーヒー言ってのぼりながら同じことを感じました。
そして、《信濃大町実景舎》から見える大町の景色の中に自分はさっきまでいたけれど、自分が見ていたのは信号や建物で、『その景色』ではないんだな…
と、当たり前といえば当たり前のことなのですが、景色と要素について考えが拡がるような作品体験でした。
夜は青島左門の《花咲く星に》という作品を見に中山高原へ。
草原の中の屋外作品で、暗い中を順路を歩いて作品にたどりつくと、夜空の下に無数の小さな光が配置してありました。
光のひとつひとつは本物のお花に仕込んであり、見上げていると満天の星空と光る花の区別がつかなくなってきます。
宇宙が拡がり続けているような感覚と、ディズニーのアトラクションの、建物の中のニセモノの夜空みたいに見える瞬間が交互にやってきて、なんだか自分がバグったような感覚に。
クラシック音楽が流れる中、たくさんの知らない人たちと花の星を見上げているという感傷的なシチュエーション。
映画『トゥルーマンショー』で主人公が世界の果ての壁にボートでたどりついてしまったシーンを思い出し、甘いような苦いような感覚に包まれる作品でした。
いままで体験してきた中でも、抜群に好きな美術作品です。
(週末の夜間のみ公開作品)
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他にも大町にはいろいろな作品が点在しています。
ニコライ・ポリスキー 《バンブーウェーブ》
山!空!竹!と明快で気持ちいい作品。
同じエリアの『いろり屋やさか』で竹の子づくしのランチがいただけるのもよかった。竹は見て良し食べて良し。
ケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレット 《ベールの向こうに》
仁科三湖エリアの木崎湖のそばの作品。
廃屋と一緒に植物もベールで包まれているのが美しかった。
信濃大町駅前の市街地にも作品がたくさん。
さらに、商店街のお店の看板がどこも独創的なフォントだらけで目移りしまくりでした。
コンビニや携帯ショップが介入していない商店街って目に楽しい。
その中で、気になるお店を発見。
南部洋服店というテーラー。
お店の佇まいと手描きの『ワガ家の昭和のアートも中へ入って見てください』というポップに惹かれ、お店の中を拝見させていただきました。
店主の南部さん。若い頃に開催された個展の看板パネルを見せてくださいました。ミシンの奥にかかっているのがその頃描かれた油彩画。パネルのデザインもご自身でされたそうです。
お店の中はご自身や他のアーティストの作品や収集品、植物でいっぱい。最近は句を詠んでいらっしゃるそうです。
作品を作ることが日常の隣にあるような、素晴らしい空間でした。
何かを作って人に見せたい!そしてあわよくば褒められたい!という欲求はときにわが身を苦しめますが、自意識に首輪をつけず、自分の中を自由に走らせられるのっていいな。自分が自分のいちばんのファンじゃないとつまんないよね、と思ったり。
コピーもフォントも最高です。
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と、信濃大町を満喫したあとは長野駅に移動し帰りの新幹線まで周辺を散策。
「善光寺なら胎内めぐり(お戒壇めぐり)が怖くて面白かったよ!」と友達に教えてもらったので、あまり深く考えずに体験してみたのですが…
善光寺の御本尊の床下へ入り、暗い中を進んで『極楽の錠前』に触れて出て来ればゴール、というお戒壇めぐり。薄暗い程度だろうとタカをくくって入ったら完全な暗闇で、自分がどこを歩いているのか、どのくらい歩けば出口に着けるのか一切わからず、心臓がバクバクして人格崩壊寸前…!という恐怖の経験でした。
前日の《花咲く星に》の展示会場で夜って本当はこんなに暗いんだ…と感じたばかりでしたが、ここで完全な暗闇に放り込まれるとは!(自分で入ってんだけど)
胎内めぐりという別称があるように、真っ暗な中を進んで明るいところへ出てくるという体験には「もう一度生まれなおして穢れを清める」という意味もあるようですが、そんなことを感じてる余裕は一切ありませんでした。
ただ、トンネルをくぐり壁に触れながらぐるっと一周するというアクションは、最初に行った鷹狩山の目【め】 の作品に似ています。目【め】が山頂の明るい白胎内めぐりなら、善光寺は闇の黒胎内めぐり。
最後の最後で対になるような体験に出会い、ピースがぴたっとはまったような旅行になりました。
それにしてもお戒壇めぐりは怖かった。
唐突な暗闇は時間をちょん切って、元の世界に戻れないような気持ちにさせられる…。
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正気に戻って、おみやげを広げてお茶の時間。長野のそば茶はいい香り!
杏の寒天を求肥で包んだ玉だれ杏、甘〜いシャインマスカットのドライフルーツ、ほろほろとした食感のクッキー、白鳥の湖。
白鳥好きにはたまらないパッケージ。個包装のちいさな白鳥シールとか、かわいすぎてちょっとムカつくほど。
八幡屋礒五郎の七味ガラムマサラ。
ゾウ好きにはたまらないパッケージ。複雑な香りと辛味が食欲をそそり、焼き魚からスープまでいろいろなものにかけて使っています。
八幡屋礒五郎は七味の専門店で、善光寺前のカフェもよかった。
ずっと「はちまんやありごろう」って呼んでてすみません。
ほとんどのおみやげは長野の駅ビルMIDORIの中のベアニーというショップで手に入れました。
長野は果物、特に杏とりんごのお菓子が多くて誘惑がすごかった。
いつも一緒に目【め】のおっかけ旅行をしている友達も同じくらいおみやげを欲張るタイプなので、毎回帰りの新幹線や飛行機に乗る寸前まで買い物をしています。
胎内めぐりした程度では、我々のこの煩悩は消えないようです。
北アルプス芸術祭は7/30までと閉幕が迫っていますが、チャンスがあればぜひ、目【め】と青島左門の作品だけでも体験してみてほしいです。
近くに住んでいたら、毎週末の夜ごとに《花咲く星に》を見に行きたかったな。
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今回の旅行のアクセサリーは、シルバーのスワンの指輪にしました。
カメラを首から下げたりおみやげの袋だらけになるので、ネックレスやブレスレットは省いてシンプルな指輪をひとつ。邪魔になったり落とす心配もなく、おすすめです。
リゾートでドレスアップの機会があるなら、流れ星のネックレスなどが夜に映えて素敵だと思います。
こちらよりご覧ください。
明日7/2より、LAMEDALICOの展示会がスタートします。
今回はスタイリスト佐藤かなさんとコラボレートし、彼女の著作「KANA’S STANDARD」のパターンを使ったお洋服を出品します。
佐藤かなさんとは中学時代の同級生で、今に至るまで約27年間に渡る友達です。中学時代、授業中にこそこそと描いては見せあった手紙は好きなバンドやファッションのことばかり。こんな服を着てみたい、作ってみたい、いつか自分がブランドを持てたらこんな名前でこんなロゴで…と、女子中学生の妄想が炸裂していました。親や先生への反発や将来への漠然とした不安と期待。そんなものを共有していたかなちゃんと、このようなかたちであの時の妄想を実現することができました。
実際の制作過程は夢が叶って感無量!というよりもむしろ粛々と、ふたりで裏地の素材やステッチ幅など現実的な部分を話し合い、それぞれのタスクをこなしてすり合わせることの繰り返し。かなちゃんのクールな仕事振りに触れ、お互いがもう夢見がちな中学生ではなく、職業としてファッションや装飾に関わる大人なのだな、ということを改めて感じました。
漠然とやりたいことを夢想してその中で遊んでいた中学生の頃も楽しかったけれど、技術や知恵を使ってそれを現実にものにできるから、大人になるって面白いですね。理想のイメージに追いつけなくて苦しかったとしても、その苦さも楽しいことのひとつだと思えるのは、大人になって初めてわかったことです。
今回はKANA’S STANDARDに掲載されたお洋服のサンプルも販売いたします。LAMEDALICOだけでなく、佐藤かなさんのファンの方にも楽しんでいただける展示会になりました。
みなさま、ぜひ遊びにいらしてくださいね!
LAMEDALICO transparent
2015.7.2(thu)~4(sat) at Nidi gallery
OPEN 12:00~20:00
東京都渋谷区桜丘町9番17号 TOC第3ビル 408号室
tel & fax | 03-6277-5579
今年も1年、LAMEDALICOのアクセサリーをご愛用いただきまして、まことにありがとうございました。
今年は初夏の展示会のほか、いろいろな催事などにお声をかけていただいたり、ネットストアでは特に絹糸のミサンガブレスへのたくさんのご注文をいただきました。重ねて、ありがとうございました。
LAMEDALICOのネットストアでのご注文の商品へは、季節に合った小さな飾りを同封させていただきました。春は羽根、夏のあいだは展示会のテーマだった薔薇にちなみポプリにした花弁、ハロウィンの頃はかぼちゃ…。
現在は、干支でもある小さな馬のスパンコールを入れています。これは世田谷区にある馬事公苑のバザーで手に入れたもの。いろいろな色があるので、何が届くかお楽しみに。
アクセサリーやジュエリーには単純に身体を飾るだけでなく、お守りや魔除け、つけている人の所属を表したりといろいろな意味があるものです。
LAMEDALICOのアクセサリーは、つけたり見たりしている人の気持ちがふっと軽くなったり、華やいだりするものであればいいなと思っています。いいことばかりとはいかない日常を、少し楽しくしてくれるもの。自分自身も、小さな花やお菓子、友だちとのメールなどのちょっとしたもので救われることが多々あります。
心をひらりと駆け抜ける子馬のようなアクセサリーづくりを目指して、2014年も頑張っていきたいと思っています。
都内で薔薇を見ることができる場所といえば調布の神代植物公園などが有名ですが、都心ど真ん中、新宿御苑のフランス式庭園の薔薇もなかなかみごとです。
もうそろそろ終わりのようですが、ちょうどこの写真を撮ったころはすべての花が満開。青空に色鮮やかな花色が映えてとてもドラマティックでした。
花の姿とともに、株ごとに添えてあるその名前にも面白さがあります。
パパメイアンや芳醇などは、資生堂の香水にもつかわれている香りの高い品種。
ジーナ・ロロブリジータ、トランペッター、インターナショナルヘラルドトリビューン、プレイボーイ、プレイガール…これもすべて、薔薇の名前です。
今回の展示会でコラボレートした&WEDNESDAYの大石裕子さんは親しい友人でもあります。
彼女の作るバッグはデザインとともに文字の刺繍が最大の魅力。グラフィックデザイナーという経歴が活かされ、文字の配置や色使いなどさすがプロフェッショナル!と唸る技が効いています。
『薔薇の名前』という面白いモチーフを刺繍に落とし込み、ポーチとして手軽に使っていただけるアイテムになりました。裏地に薔薇や植物柄を使っているのもひとひねりあって素敵。LAMEDALICOらしいポイントとして、ファスナー部分にカラフルなタッセルをそえています。
ぜひ、展示会でお手に取ってご覧ください。きっと&WEDNESDAYのファンになってしまうと思います!