
うつわのお菓子 / 村木雄児 陶展
On 2022-05-07 by momoko

今週末のお菓子のご案内
『うつわのお菓子』
5月8日(日)、西麻布の桃居にてお菓子の販売をいたします。
桃居にて開催中の【村木雄児 陶展】にちなみまして、練切を作りました。
《御本手》
粉引のやきものに、ほわっと浮き出た淡桃色の斑点。焼成によって現れる窯変の一種で、御本手と呼ぶそうです。
白い練切にいちごの風味をつけた桃色をぼかし、村木さんの御本手をイメージしたお菓子になりました。



季節のお菓子はういろうの《柚子の枕》。
今ちょうど満開の柚子の花を砂糖でマリネし、花弁と蕊をういろうの中に閉じ込めました。
柑橘の花は果実とはまた違った、甘くはなやかな香りがします。
柚子皮を練りこんだ餡と一緒に、さまざまな柚子の表情をお楽しみください。
おふたつセットで900円となります。
美しいうつわとともに、お菓子をお楽しみいただけたら嬉しいです。
桃居のオンラインショップもぜひご覧ください。
西麻布 桃居
東京都港区西麻布2-25-13
11:00~19:00
#御菓子のらめ田
#柚子
うつわの和菓子 / 岩田圭介 陶展
On 2022-03-05 by momoko


今週末のお菓子のご案内
『うつわのお菓子』
3月6日(日)、西麻布の桃居にてお菓子の販売をいたします。
桃居にて開催中の【岩田圭介 陶展】にちなみまして、百合根の金団を作りました。
《貝高台》
甘酸っぱい梅餡をつぶつぶの道明寺で包み、さらに口どけのよい百合根金団餡で包んで仕上げました。
うつわを重ねて焼く際、熔着を防いだり座りをよくするために、貝殻を重ね置いて窯詰することがありました。その貝殻が付着したり、焼き切れた後に紋様が残ったものを『貝高台』というそうです。
岩田さんの作品ではデザインのポイントとして使われている貝高台の技法を、お菓子の意匠にも取り入れてみました。
本物の貝殻で筋目をつけ、バーナーで仕上げています。

季節のお菓子として、先週に引き続き《あこや》をご用意しています。
どちらも貝モチーフのお菓子となりました。
おふたつセットで900円となります。

また、明日は《柚子にローズマリー》、《苺とルバーブ》の2種類のジャムをご用意しています。トーストやヨーグルトのお供に、果物のおいしさを詰めこんだジャムはいかがでしょうか。
美しいうつわとともに、お菓子をお楽しみいただけたら嬉しいです。
桃居のオンラインショップもぜひご覧ください。
西麻布 桃居
東京都港区西麻布2-25-13
11:00~19:00
うつわの和菓子 / 田鶴濱守人 陶展
On 2022-02-26 by momoko

2月27日(日)、西麻布の桃居にてお菓子の販売をいたします。
桃居にて開催中の【田鶴濱守人 陶展】にちなみまして、味噌風味のお饅頭を作りました。
《旅茶碗》
白味噌と八丁味噌を合わせた生地で栗餡と小豆餡を包んだお饅頭です。
田鶴濱さんの旅茶碗をモチーフに、旅先でお茶を一服するときにあったらうれしいような、素朴なお菓子になりました。
塩味を感じる皮と、ほっこり広がる栗と小豆の風味をお楽しみください。


今週は季節のお菓子として、まもなく迎える桃の節句に合わせたお菓子をご用意しました。
《あこや》
蓬こなし 粒餡
関東では作られることが少ないお菓子で、関西での雛祭りのお菓子なのだそうです。私は製菓学校の授業で初めて知りました。
『あこや』のほか、『ひちぎり』『ひっちぎり』という呼び方があります。
形状はあこや貝を模していて、金団は花の表現。突起のような部分の生地をちぎって仕上げることから「引き千切り」、転じてこのような呼称になったとか。
このお菓子を見たとき、とてもアバンギャルドな意匠に感じました。突起が伸び、ピンクのふわふわを抱えた姿は貝というより謎の生物のよう。そして、荒っぽい連用名詞のその名前。
京菓子はモチーフを大胆に簡略化したデザインのものが多いそうです。私はこのお菓子に、京都の前衛を感じました。
らめ田の《あこや》は引き千切らず突起をつけるだけのデザインとし、金団の真ん中には真珠をイメージした白い練切をのせました。
蓬の香るこなし生地とまめまめした餡がよくあったお菓子です。
《桃仙果》
ういろう 杏仁餡
しっとりなめらかなういろう生地で杏仁霜と自家製の干しあんずを練り込んだ餡を包み、桃の木型で仕上げました。
お菓子は3つセット/1200円での販売となります。




また、《柚子にローズマリー》、《苺とルバーブ》の2種類のジャムをご用意しています。トーストやヨーグルトのお供に、果物のおいしさを詰めこんだジャムはいかがでしょうか。
美しいうつわとともに、お菓子をお楽しみいただけたら嬉しいです。
桃居のオンラインショップもぜひご覧ください。
西麻布 桃居
東京都港区西麻布2-25-13
11:00~19:00
2022年 新年のお菓子
On 2021-12-26 by momoko
2022年 新年のお菓子
新年のお菓子の詰め合わせです。
《とら》 シナモン浮島 澄しバター餡 流しあわせ
《はつゆめ》 金団 梅餡
《春・桜餅》 道明寺 大島桜紅葉
《夏・遠い海》 練切 パッションフルーツ餡
《秋・パセリ餅》 道明寺 パセリ 菊の花 胡桃
《冬・山づと》 薯蕷生地 栗餡 粒餡
お正月にちなんだ《とら》と《はつゆめ》のほか、
四季のお菓子を組み合わせました。
和菓子は季節にあわせたものをお作りするのが通常ですが、今回はこのルールから外れ、春夏秋冬のお菓子をを並べてみました。
2021年のことを振り返りながら、あるいは2022年がどんな年になるのか。思い描きながら召し上がっていただけたら嬉しいです。
小ぶりにお作りしているので、お正月のごちそうのあとにも楽しんでいただきやすいかと思います。
ご友人やご家族と、もちろんおひとりでも。
新年のくつろぎのひとときにぜひご賞味ください。
***
こちらのお菓子の販売は終了しました。ご賞味いただきありがとうございました。
2021年 12月のお菓子
On 2021-12-08 by momoko
2021年 師走のお菓子
柚子羹《明かり》
しぼりたての三ケ日みかんと柚子の果汁を合わせ、寒天で流しとめた口当たりのいいお菓子です。ふたの内側には果肉がついていますので、きゅっと絞ってお召し上がりください。
あっという間に暗くなる冬の夕暮れ。庭木の柚子が黄色く輝き、明かりが灯ったようでほっとします。2種の柑橘の味わいも明るくさわやかです。
薯蕷饅頭《白蕾》
大和芋と米粉で作った薯蕷生地で、西京味噌をきかせた白餡を包みました。柚子の花は春の終わりに真っ白で香りのよい花を咲かせます。まだ固い蕾ともうすぐ咲く蕾、それぞれをかたどったデザインです。
12月22日の冬至の日には南瓜のお菓子をご用意いたします。
薯蕷饅頭《冬至》
裏ごしした南瓜を使ったなめらかな餡を、真っ白な薯蕷生地で包んで蒸しあげました。
南瓜の種をのせ、焼き目を入れたあたたかな意匠です。
***
こちらのお菓子の販売は終了しました。ご賞味いただきありがとうございました。
RECENT POSTS
- (タイトルなし) 2022-05-21
- うつわのお菓子 / 村木雄児 陶展 2022-05-07
- 三人の和菓子店 新緑号 開催のお知らせ 2022-05-02