2024-12-14

御菓子のらめ田 販売所 《窓の店》12月15日(日)

12月15日(日)、御菓子のらめ田の販売所をオープンします。

時間は12時からを予定しています。

小さな窓からお菓子を販売いたします。お越しいただけたら嬉しいです。

今週は源氏物語にちなんだお菓子をご用意しました。

ついに最終回を迎える大河ドラマ『光る君へ』、私も毎週楽しみに鑑賞していました。

ドラマに出てくるアイテムや、そこからイメージを膨らませた4種のお菓子。

ぜひ鑑賞のお供にいかがでしょうか?

 

◯《言の葉》

練切 無花果キャラメル餡

無花果の葉の錦玉羹

源氏物語の書き出し『いづれの御おんときにか…』をモチーフにした練切です。

言葉が音になり、文字になり、紙にのって世界に広がっていく様子をイメージしました。

言葉、というワードから「葉」を連想し、無花果の葉で風味をつけた錦玉羹の角切りを散らしています。

中餡はソテーした無花果を入れたビターなキャラメル風味。華やかだけど甘くはない、物語世界を表現しました。

◯《曲水の宴》

練切 清酒と桃の餡

水の流れる庭園で、川上から盃を流して酒を飲み和歌を作る、という平安貴族の遊びが『曲水の宴』。

ドラマの中ではこのシーンで、水鳥を模したフィギュア(羽觴)に盃をのせて流していました。

桃の季節の宴にちなんで、中餡には刻んだ桃と日本酒を使っています。

カラフルな水鳥と桃色の餡、馥郁としたお酒の香りをお楽しみください。

◯《望月》

薯蕷饅頭 栗餡 こし餡

藤原道長が詠んだ

『この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば』

という有名な歌をモチーフに、満月のような薯蕷饅頭を作りました。

香りのよいこし餡の中に、栗だけで作った風味豊かな栗餡が入っています。

黄色い満月は羊羹、月の輝きは焼き目と金箔で。

満ち足りたいまこの瞬間の気持ちも、いつか過ぎ去ってしまうのでしょうか。

そんなことを考えながらぱくっと召し上がるのも一興かもしれません。

◯《椿餅》

生道明寺 こし餡 ピスタチオ

ドラマの中で、贈りものとして何度か登場した椿餅。いまに伝わるクラシックなお菓子です。

らめ田の椿餅は、道明寺生地でこし餡を包み、ローストピスタチオをまぶして香ばしく、かおりよいお菓子に仕上げました。

椿のつぼみがピスタチオのような色や質感をしているので、そこから連想して加えてみました。平安時代にはない味わいをお楽しみください。

また、季節のお菓子として

柚子を丸ごと使ったゼリー《明かり》もご用意する予定です。

《明かり》

三ケ日みかんと柚子の果汁を合わせ、寒天で流しとめた口当たりのいいお菓子です。ふたの内側には果肉がついていますので、きゅっと絞ってお召し上がりください。

あっという間に暗くなる冬の夕暮れ、庭木の柚子が黄色く輝き、明かりが灯ったようでほっとします。2種の柑橘の味わいも明るく爽やかです。

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