三人の和菓子店~新春号で販売予定のお菓子のご案内です。
《うさせん》
ふやき煎餅 くるみボールクッキー
お米をさくさくに焼きあげたふやき煎餅に砂糖蜜を塗り、今年の干支でもあるうさぎの図柄をすり込みました。
子どもの頃に読んでいた『しろいうさぎとくろいうさぎ』という絵本をモチーフに、たんぽぽの野原で楽しく遊ぶ、仲良しの白うさぎと黒うさぎ。
香ばしいくるみのクッキーと一緒に、さくさく軽いティータイムをお楽しみください。
缶入りでのご用意となります。
《すずめ餅》
求肥 小豆餡 粟道明寺
餡を求肥で包んで香ばしい深煎りの黒須きなこをまぶし、ふっくらした冬のすずめのかたちに仕上げたお菓子です。
庭にパン屑やお米を撒いておくと、すずめが遊びにくるようになりました。じっと観察していると、なんとなくパンよりお米のほうがお好みのよう。そんなわけで、餡の中にはお米から出来た道明寺にあわを混ぜた餅生地が入っています。
なめらかな求肥とさらさらのこし餡、ほんのりビターな粟道明寺の風味をお楽しみください。
《めじろ餅》
求肥 白餡 蜜柑 抹茶
フレッシュなみかんと白餡を求肥で包み、抹茶をまぶして早春のメジロのかたちに仕上げたお菓子です。
庭にメジロがやってきて、枝から枝へ遊ぶ姿を見るのが楽しみです。みかんを切って枝に挿しておくと、おいしそうについばむ姿のかわいいこと。
みかんでお腹いっぱいになったメジロを、シンプルな意匠のお菓子にしました。
なめらかな求肥とフレッシュなみかん、ほんのり効かせた山椒の風味もお楽しみください。
《明かり》
柚子と蜜柑の羹
清々しいかおりの柚子を器にし、寒天で固めたなめらかな柑橘のゼリーを流しました。
ふた部分の果肉を絞って召し上がっていただくと、さわやかな酸味が広がります。
冬の夕暮れどき、柚子の明るい黄色は灯りのよう。
庭からもぎたての柚子で作ります。
《はつゆめ》
甘酒金団 梅餡
初春のセットでもご好評をいただいたお菓子です。らめ田のお正月の定番菓子、今年は酒粕を加えてパワーアップしました。
淡い色彩の金団に、ひらりと舞い降りたはつゆめ。
澤乃井の酒粕を使った甘酒金団の中は、梅甘露煮の果肉感を生かしたフルーティな餡。酒粕と梅、どちらもかろやかで、浮遊感のある風味の組み合わせです。
《雪うさぎ》
道明寺 シルクスイート餡 京にんじんグラッセ
初春のセットでもご好評をいただいたお菓子です。
生の糯米から作った真っ白な道明寺生地で、さつまいもの餡を包みました。中にはにんじんのグラッセ入り。今回はより甘みの強い京にんじんを使っています。
雪で作ったうさぎをさらにお菓子にすることで、ミニチュアのような可愛らしさが生まれました。
《ら行》
ルビーチョコレートの練切 ラズベリー餡 クリームチーズ
初春のセットでもご好評をいただいたお菓子です。御菓子のらめ田のショップカードの、手のひらにのったお菓子の絵を実体にしました。
平仮名の可愛らしさをそのまま意匠にし、ら行の素材で風味をつけています。
「ラ」ズベリー餡の中に
ク「リ」ームチーズを入れ、(ちょっと苦しい)
「ル」ビーチョコレートの練切で包んで、
「レ」モンの皮をぱらり。
文字色は「ロ」ーズピンク。(これはこじつけ。薔薇の味はついていません)
ルビーチョコレートやラズベリーが洋菓子のように華やかに香りますが、ふんわりと軽い後味は和菓子ならでは。
今年もご来店プレゼントを作りました。
軽くてころころした紙粘土製の、染付ふうのうさぎ。2センチくらいの小さい体で、中にローズクォーツのかけらが入っています。
ハムスターなの?ねずみなの?歯のキャラクターでは?といった面妖な風体ですが、縁起物ということで。
【三人の和菓子店~新春号】
日時:1月9日(月・祝)12:00〜18:00
場所:桃居 東京都港区西麻布2-25-13